「記者としては軽率。自戒してもらいたい」
このように行内にも「『平成の鞍馬天狗』の鼻を折りたい」勢力が少なくなかったことから、「関係者のリークがスキャンダル発覚の原因」との見方を示している。斎藤氏の人柄については
「確か数年前にも、スキャンダルが取りざたされたことがある。私自身も彼のことはよく知っているし、いい男なんですが、昔から脇が甘いところがある」
と分析。半ば「刺されるべくして刺された」という面もありそうだ。ただし、一部で指摘されている「引責辞任説」には、きわめて否定的だ。
「女性スキャンダルで頭取が辞めるというのは前代未聞だし、影響が大きすぎる。こんなことで辞めていたら、きりがないですよ」
一方、女性記者への風当たりは、比較的弱いようだ。テレビ東京の島田昌幸社長は7月17日、報道陣に対して
「記者としては軽率。写真を撮られたことは自戒してもらいたい」
と苦言を呈する一方で、今後の処分については
「『私』の部分だから、会社として深入りすることじゃない。報道局員としての仕事をしてもらうつもりです」
とも発言。あくまで「私的な問題」として処理したい考えを明らかにしている。