築地市場 輸入品を通常より多く手配
東京都築地市場水産農産品課によると、鮮魚類の入荷量は16日が前日より300トン以上も少ない377トン、17日はやや回復して576トンだった。担当者は、「16、17日と入荷量は減っているが、市場関係者の間では混乱した様子はない」と話す。理由はいくつかある。まず休漁が1日限定だったことだ。台風の時期にはだいたい3日間休むことがあり、それと比べても1日の影響は小さい。消費が落ち込む週中の水曜日に実施したことも関係している。週末にかけての実施だったら大打撃となっていた。また今回、全国一斉ということが大きなインパクトを与えたが、市場、流通関係には漁業団体から事前に知らされていて卸業者が輸入品を通常より多く入荷できるよう手配していた。実際、休漁の陣頭に立った全国漁業協同組合連合会も、消費者や流通に迷惑がかからないように配慮したと話している。