日本銀行は、2008年7月15日の金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めるとともに、景気の現状判断を「さらに減速している」と3か月ぶりに下方修正した。原料高を背景に、経営者のマインドが冷え込み、設備投資に影響。個人消費は前月まで「底堅い」としてきたが、伸びが鈍化している。
また、同日発表した「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)の中間評価によると、08年度のGDP成長率は前回(4月)と比べて0.3ポイント下方修正して1.2%にした。一方、消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く)の上昇率は1.8%と0.7ポイントの大幅な上方修正となった。