「目先赤字、長期に利用料で稼ぐ」 iPhoneビジネスのカラクリ

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旧来のビジネスモデルの「破壊者」が後戻り

   携帯電話の値下げ競争は、ソフトバンクモバイルが07年1月に基本料を月額2880円から980円に一気に引き下げ、夜間の一部を除いてソフ トバンク同士の通話を無料とした「ホワイトプラン」の登場で加速した。これは携帯電話会社が販売店に渡す販売奨励金をなくし、端末価格を引き上げるかわり に基本料を下げるシステムで、総務省がこれを奨励したこともあり、ドコモとKDDIも追随せざるを得なくなった。

   しかし、今回のアイフォーンは、アップルが世界一律で端末価格を決めたため、ソフトバンクは他社との対抗上、再び販売奨励金を用いて、端末価格を値引きせざるを得なくなった。必然的にそのコストは基本料や通信料などアイフォーンのランニングコストに転嫁することになる。旧来のビジネスモデルの"破壊"を仕掛けたソフトバンクが、皮肉にも旧態に後戻りする形になった。

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