自動車雑誌業界に再編の動き 若者の車離れに新車販売の低迷

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「CARトップ」は「部数減っているが、それほど悪くない」

   三栄書房とニューズ出版の合併に対し、業界2位といわれる交通タイムス社(東京都千代田区)は、「読者層が異なる2社が合併したところで、売り上げが単純に倍増するとは思えない」と見る。同社の主力車雑誌「CARトップ」の販売部数は5年前と比べて減っているが、雑誌全体の落ち込みに比べたら「状況はいい」という。とはいえ、新車の販売台数が減っており、中期的な対策を模索中だ。

   一方、ネコ・パブリッシング(東京都目黒区)は、バイク雑誌専門のバイクブロス(千代田区)と07年11月にネコ・ブロスモーターサイクルを設立した。バイク関連誌の編集、営業を新会社に完全に移行させる。さらに、広告営業、ウェブサイトについても一本化する予定だ。ネコ・パブリッシングは得意な外車情報に力を入れる。

   新車の販売台数の低迷は、この数年で顕著になっている。日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、普通車の07年の販売数は前年比7.6%減の343万3829台と4年連続で減少し、1972年以来35年ぶりの低水準だった。自販連が08年6月2日に発表した5月の新車販売台数は、前年同月比6.1%減の22万1377台。ガソリン価格の高騰や若者の車離れが原因だと見られている。

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