相手によって連絡先を使い分ける
「ケータイ世界の子どもたち」(講談社現代新書)などの著書がある、千葉大学教育学部の藤川大祐准教授も、
「恋人同士で使うために、ウィルコムやソフトバンクを契約した、という例はちらほら耳にします」
と話す。
藤川さんは、音声通話ができる端末を3台、データ通信端末を1台所有する「ケータイヘビーユーザー」でもある。「ホットライン」とは違う理由で、「セカンド」「サード」ケータイの導入に踏み切っている。
「一般的には、複数台をもつ理由としては『相手によって(番号やメールアドレスなどの)連絡先を使い分ける』ということがあるのでは」
としながらも、機能面から複数台を使い分けることのメリットを強調する。
「GPSやワンセグ、おサイフケータイ、フルキーボードなど、1台の端末ですべての機能を満たしている訳ではありませんし、キャリアについても、通信速度やサービスエリアの広さ、定額料金制度の有無など一長一短があります。そこで、トータルのコストをおさえつつ、複数キャリア・複数端末を契約しています」
なお、藤川さん自身も「セカンドケータイ」としてiPhoneを手に入れたばかりだといい、
「iPhoneの『ケータイで音楽が聴ける』という点は珍しくも何ともないのですが、何と言っても、操作性の良さが魅力。いじっているだけでも楽しそう」
と期待感を示している。