日本人用人気スポットも出現 グーグル仮想空間体験してみた!

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クリスマスまでに捨てられるチープな模造品?

チャットも吹き出し風に表示される
チャットも吹き出し風に表示される

   現在のところ、「Lively」の「人気スポット(部屋)」には、英語圏のユーザーがほとんど。表示もいまのところすべてが英語だ。記者が「どこから来たのか?」と聞くと「アリゾナ」「イリノイ」など米国の地名が次々に返ってきた。「私は日本からです」と言ってみたものの、「君は日本人に見えないよ」「ハハハ」と指摘されてしまった。というのも、アバターはほとんどが米国向けの容姿だからだ。アバターのアニメーションとしては「笑う」「泣く」「踊る」などのほかに「殴る」などの「暴力系」のアニメーションも豊富。記者のアバターはわけも分からず殴られたり蹴られたりした。

   悔しい思いをしながら日本人が集う「部屋」を探してみると、すでに数件の人気スポットがあった。

「こんにちは」「いま仕事中です(笑)」

こんな会話が中では交わされていた。

   チャットは日本語の表示も可能だが、直接日本語を打ち込んでも文字化けするため、日本語ユーザーはメモ帳などで日本語を打ち込み、それをコピー・ペーストして、日本語のチャットを楽しんでいるようだ。サービス開始から間もないということもあってローマ字で「どうやったら日本語でチャットができるのか」という質問も多くなされている。

   目新しいのは、部屋に置かれた(仮想の)テレビに「YouTube(ユーチューブ)」の動画を簡単に表示させることができるということぐらいで、企業が自社の乗り物を用意したりするといった、「セカンドライフ」にあるようなアトラクションもない。日本のブロガーのなかには「クリエーターには物足りない」といった声も上がっている。

   「Lively」について、テクノロジーライターのジャック・スコフィールド氏は英・ガーディアン紙(電子版)のブログに次のように書いている。

「これはグーグルの『世界の情報を統合する』という使命の重要な一部なのだろうか。それともクリスマスの頃までに捨てられるようなチープな模造品なのだろうか」
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