検索をしてピンポイントでコンテンツを見る傾向
同社では
「テレビも事前に録画した上でご覧になる傾向がありますし、ウェブを見るにしても、検索をした上でピンポイントでコンテンツを見ているようです。ユーザーも忙しくなっている分、『だらだらテレビを見る』ですとか『ネットサーフィンで時間をつぶす』といったことも減少しつつあるようです」
と、メディア離れの原因には、これまでに指摘されてきたような「コンテンツのつまらなさ」以外にも、「取捨選択のされやすさ」があるのではないかとの見方を示している。
もっとも、この傾向は全国共通だという訳でもなさそうだ。地域別に見てみると、東京と大阪では「テレビ・PC・ラジオ」の順に接触時間が多いが、高知だけが「テレビ・ラジオ・PC」の順番だった。
確かに、総務省が08年4月に発表した07年の「通信利用動向調査」の結果を見ても、PCの利用率は南関東地区の20~29歳で71.5%なのに対して、四国では56.3%。同社では、
「土地柄、ラジオを流しっぱなしにしているようなことがあるのではないか」
と分析しているが、東京では顕著になってきた「メディアが取捨選択されやすくなった」との流れが日本全国には広がるには、若干の時間が必要そうだ。