イタリア・フィレンツェの大聖堂落書き問題で、落書きをした岐阜市立女子短大生らが2008年7月9日、現地を訪れ、大聖堂の館長らに直接謝罪した。これに対し、館長らは温かい言葉で受け入れ、同市と姉妹都市のフィレンツェ市が、女子学生らを「平和大使」に任命するまでした。岐阜市が1945年の同じ7月9日にアメリカの空襲を受けたこともあって考えたものという。
謝罪では、随行した松田之利学長が、「貴重な文化財を汚したということに対しまして、大学を代表して、深くおわび申し上げる次第でございます」として頭を下げた。女子学生が涙を流しながら謝罪の言葉を述べると、大聖堂の館長は、抱擁しながら「お願いだから、笑顔を見せてちょうだい」と話しかけた。「わざわざ謝罪に来るなんて、礼儀正しい」とも話した。