auはどうやって攻めるのかが見えてこない
KDDIのプリペイド契約のキャンペーンをめぐっては、「契約数の水増しではないか」「乱売だ」などといった指摘もあった。4位転落について同社は「MNP(番号ポータビリティー)で、ポートアウト(転出)がポートイン(転入)を上回っているということはなく、状況が変わってしまったわけではない」と述べているが、auをめぐる状況も以前ほど芳しくないという指摘もある。
携帯電話に詳しいジャーナリストの松村太郎さんは、
「(auは)逆に今までが良すぎた。今は携帯電話が飽和状態にあるなかで、ケータイの2台目がメインの市場になってきている。ソフトバンクは2台目需要に焦点を当てていて、ドコモは手堅い法人市場を持っている。その一方で、今いる顧客を維持するという点で、auはドコモ以上に守りの姿勢という印象だ。ドコモは次世代端末でも優位に立てる技術を持っているが、auはどうやって攻めるのかが見えてこない。パッとしないと思うユーザーも多いのでは」
と話している。