ドラマ「Tomorrow」とそっくり 銚子市立病院が医師不足で「休院」

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08年3月には前院長が辞表を提出

   同病院をめぐっては、99年と07年に発生した医療事故をめぐって、それぞれ約7300万円、約3450万円を支払うことになったほか、08年3月には前院長が医師確保や赤字経営をめぐって批判を受け、「頑張ってきたが精神的にも疲れ、燃え尽きた」などとして辞表を提出。市議などが強く慰留した結果、しばらくは非常勤医として勤務を続けたが(院長職は07年3月で辞職)、08年5月末で病院自体を退職している。

   07年には、市民が病院の内装工事代の支援を申し出たり、新たな医師が確保できそうな動きも見られたが、結局「万策尽きた」形だ。

   今回の事態を受けて、岡野俊明市長は

「患者の転院や今後の救急対応につきましては、全力をあげて取り組み、市民の皆さんの不安解消に努めてまいります」

とのコメントを発表。現在、市内に3つある「二次医療機関」のうちの1つがなくなることになるが、県の協力を仰ぎつつ、市医師会と協力して体制の整備を行いたい考えだ。 今後、市では病院の運営形態を「公設民営」に切り替えたり、民間への譲渡を行うなどして診療の再開を目指すが、再開は早くても09年4月以降になる見通しだという。

   医師不足の問題は、銚子市に限った話ではなく、地域医療全体が抱える問題でもある。「市民病院が潰れる」というドラマ以上の事態が、いよいよ現実のものとなって波及しそうだ。

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