「以前の話は分かりかねます」
寺西一浩さんは、田中眞紀子議員と血縁関係があるのか。新潟県内の地元事務所では、スタッフの男性が「寺西さんとは血縁関係はありません」と断言。「隠し子自称」については、「どう対応するかは、まだ決めていません」と答えた。
一方、デヴィ夫人が挙げた有名歌手の一人、島倉千代子さん(70)の事務所スタッフは、J-CASTニュースの取材に対し、事実関係を認めた。
「一時、寺西さんが事務所の代表をしていたことはありました。ですが、昨年春、歌手の雪村いづみさんとパーティで一緒になったとき、お互いの名前が使われていることに対し、『もう一切関係ないのにね』と話題になりました。スタッフの私は結局、寺西さんに連絡しませんでしたが、島倉から『今でもプロデュースしているというホームページの内容を削除して、と電話して伝えてほしい』と言われました」
こうしたスキャンダルについて、日音協の職員は、J-CASTニュースにこう説明する。
「眞紀子さんの隠し子を騙るだなんて、そんなことあるはずがありません。当人がそんなバカなことを言うようには思えないからです。しかし、角栄さんや眞紀子さんと小さいころに写真を撮ったのは事実です。角栄さんから『一浩』と名付けられたと言いますし。ホームページに勝手に名前を載せたかどうかは分かりませんが、雪村さんらとは仲良く仕事をしていた良い間柄だったのでは」
寺西さんの会長就任は問題ないとの立場で、近く所管の文化庁に会長らの異動届を出すとしている。ただ、事業報告などの提出締め切りは6月30日で、文化庁芸術文化課では、「提出が遅延しており、書類を確認して、必要があれば指導したい」と話している。
寺西さん所属事務所ユーネットのマネージャーは、J-CASTニュースに、「うちに所属したのは、会長就任後の6月22日。ですから、以前の話は分かりかねます」とコメントしている。タレントプロデュースから作家専念になるため、芸能事務所経営を止めて所属したという。
なお、日音協は、ジャズミュージシャンを中心に1948年にその前身が設立され、ポピュラー音楽業界の発展のための各種事業をしている。理事には、トランペット奏者の日野皓正さん(65)らが名を連ねており、寺西さんの前任者は、自民党の愛知和男衆院議員(70)だった。