コーヒー、軽食も有料 格安航空「エアアジア」日本上陸

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

日本では2010年開港の茨城空港が候補

   もっとも、LCCの「負の面」を伝える報道もいくつかある。例えば、「日経トレンディ」08年8月号では、クアラルンプール-ゴールドコースト線を往復してみての搭乗ルポを掲載。これまでの「常識」では考えにくい実態を紹介している。

   まず、出発時刻が過ぎても遅延のアナウンスがなかった上、結局搭乗が始まったのは40分遅れだったという。そして、機内の様子をこう綴っている。

「機内で気になったのは、シートポケットに前回搭乗した乗客の搭乗券やティッシュが残っていた点。空港での待機時間が短く、清掃時間が少ないため、隠れた部分の清掃がおざなりなのが透けて見える」

   客室乗務員の対応は全般的に親切だったというが、こうみていくと、日本の消費者に受け入れられるか不透明さが残るのは事実だ。

   また、前出のインタビューでも出てきたように、日本での就航先の候補のひとつが2010年開港の茨城空港だ。他の候補としては、静岡(09年開港)、中部、福岡、新千歳などが取りざたされている。茨城空港は、国内大手2社からはそっぽを向かれている一方、ターミナルビルをLCC仕様にして「首都園に近い」「ローコスト」を売りに「エアアジア X」誘致を試みており、「定期路線ゼロ」を回避しようと懸命だ。もっとも、この空港は東京都心から車で2時間はかかるという立地条件だ。

   海外では、郊外の空港がLCC専用に利用されることは決して珍しくないが、日本でもこのビジネスモデルが通用するかどうかの試金石となりそうだ。

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