「被害者の会」週明けにも再抗議 朝日「死に神」報道に批判とまらず

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   朝日新聞の夕刊1面コラム「素粒子」が鳩山邦夫法相を「死に神」と表現した問題で、「地下鉄サリン事件被害者の会」が同社に抗議したほか、すでに同社に抗議していた全国犯罪被害者の会(あすの会)が回答を不服として近日中に再抗議する方針を明らかにした。朝日紙面上でも「死に神」報道に批判の声が上がるなど、批判はやみそうにない状態だ。

「辛口コラムとはいえ、あまりにもひどい表現ではないでしょうか」

いまだに物議を醸している「素粒子」の「死に神」発言
いまだに物議を醸している「素粒子」の「死に神」発言

   この問題は、2008年6月18日付朝日新聞(夕刊)1面のコラム「素粒子」で、死刑囚13人の死刑執行を命じた鳩山法相について、

「永世死刑執行人 鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」

と書かれたことが発端。同社には抗議が相次ぎ、翌6月19日の『素粒子』では、「千件超抗議を頂く」とした上で、

「法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています。それでも、死刑執行の数の多さをチクリと刺したつもりです」
「法相らを中傷する意図はまったくありません。表現の方法や技量をもっと磨かねば」

などと釈明した。しかし、批判は収まらなかった。

   08年6月29日には潮匡人氏が産経新聞のコラムのなかで、「訂正はおろか謝罪にもなっていない」とした上で、同社が「死に神」報道について「特にコメントすることはありません」としたことについて、「誤爆の事実も責任も認めない。執筆したK論説委員を庇い続けている」などと批判。

「永世名誉毀損人。またの名、軍神。・・・素粒子爆弾の誤爆の多さをチクリと刺したつもりです。朝日新聞社を中傷する意図はまったくありません」

と痛烈に皮肉っている。

   さらに、6月26日の朝日新聞(西部版)では読者からの「辛口コラムとはいえ、あまりにもひどい表現ではないでしょうか」という批判を「声」の欄に掲載している。

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