「一律削除では何も生み出さない」
角川は2007年からグーグルの画像認証プログラムの開発に参加してきたが、これを利用して自社アニメ作品の投稿を角川が許可。その動画に広告をつけることで、角川やアニメの権利者、動画の投稿者、グーグルで広告費をシェアするというビジネス展開を目指している。
同社広報担当者は「何でもかんでもOKというわけではない」としており、MAD動画についても「アニメファンとして紹介してくれる」ことを前提としている。同社が開発に携わってきた画像認証プログラムで、「MAD動画」がプロモーションに適したものかを判断していく。
「一律削除の流れがあるが、それでは何も生み出さない。そうではなくて、認められるべきものを認めて行けば、広告などのビジネスが広がり、権利者の利益にもなる。ひいては、動画を投稿されている方にも利益が還元できる可能性があると考えている」
一方のドワンゴの広報担当者は、J-CASTニュースに対して、
「MADが文化として広がってきているので、ユーザーさんの意見を取り入れながら、権利者さんと話し合って残していければとは思っている」
と含みを持たせた発言をしており、角川のようなビジネス展開についても「相手さま(コンテンツホルダー)の意志があってのことだが、可能性としてないわけではない」としている。