在日ブラジル人は約40万人 景気悪化で滞在が長期化する
在日ブラジル人数は約40万とも言われ、自動車関連の工場で働く人が多い。静岡県浜松市には08年5月30日現在で、市内人口の2%を占める1万9321人が登録されている。市内にはブラジルの食材店、レストランや、外国人学校が7校あり、住みやすい環境が整っていることも、居住が多い要因になっている。
同市国際課の担当者は、「在日ブラジル人が増えたのは1990年頃からだ」と話す。「出入国管理及び難民認定法」が改正され、日系3世までは就労制限のない在留資格を取得できるようになり、ブラジル人が当時景気のよかった日本に出稼ぎにくるという現象が加速した。ほとんどの人は稼いだらブラジルに帰る予定だったが、バブル崩壊で景気が悪化し、滞在が長引いたという。浜松市にはスズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機の工場があり、今でもたくさんのブラジル人が働いていて自動車産業を支えている。