2008年7月のガソリン店頭価格は、全国平均で初めて180円台に達する可能性が出てきた。大手の石油元売り会社がそろって、同月出荷分の卸値を大幅に値上げすることになったためだ。全国平均の店頭価格は、08年6月23日時点ですでに172.0円をつけている。
原油高騰や円安コストの上昇を受け、新日本石油は6月27日、前月比で1リットル当たり8.4円引き上げると発表した。また、出光興産は同日、6月後半と比べ7.3円引き上げると明らかにした。なお、ジャパンエナジーは10円、昭和シェル石油は9.8円の卸値引き上げを決めている。公表していないコスモ石油やエクソンモービルも、同程度の値上げになるとみられている。