何時間も、黙ったまま、ただしゃがみ込んでいた
「そして、灰になった姉貴に会った。
私は何時間も、黙ったまま、ただそこにしゃがみ込んでいた。
現実なのだと受けとめるまでには、かなりの時間がかかった」
しかし、すぐに慌ただしい年末がやってきて、虚無感に襲われたまま、いくつもの大きなイベントをこなしていった。そこで、更なる壁にぶつかることとなる。07年12月30日と31日に行ったカウントダウンライブで、浜崎さんは左耳が聞こえないことに気がついたという。いつだって「何とかなるぜ!!!」と思い、ひたすら走り続けて来たが、
「ものすごく大きな、これまでに感じた事のない程の不安に心を支配されていた」
「自分がボーカリストとしても、また、チームを引っ張っていくべき立場にある人間としても、その役割を全く果たせていないと感じていた」