国民的アイドルになった「羞恥心」 本当におバカなのか

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「本当にバカじゃないですよ。反射神経のレベルは高いし」

   人気の源になっている3人のおバカキャラは、地なのか。それとも演じているものなのか。

   つるの剛士さんが所属している太田プロダクションの広報担当者は、こう説明する。

「ブログの件は、うっかり間違えたということです。話題作りのようなことはしていません。クイズなどでは、台本なんかまったくないですね。面白い回答ができるのは、素直に答えた結果です」

テレビ批評で知られる作家の麻生千晶さんは、上手にキャラを演じているとの見方だ。「本当にバカじゃないですよ。そうなら、KY(空気読めない)になってしまいます」。

   3人が空気を読んでいる証しとして、見ていて感じが悪くないことを挙げる。「肉体的な落ち度をネタにしたり、いじめに通じることも言ったりしません。いわば人畜無害な調子っぱずれなんです。ふんどし一丁のような下品な芸でもなく、かわいげがあるんですね。しかも、ハンサムな方です。テレビ局も抜け目がないので、計算して選んでいるんですよ」

   さらに、おバカキャラは、クイズ番組司会の紳助さんの影響があるとみる。

「番組のステータス的存在である紳助さんが機嫌を損ねると、タレントの立場が悪くなってしまいます。プロデューサーよりも権力者という感じがあるんです。そこで、反応やとぼけ方に神経を使い、芸をわきまえてやっているんですね」

そのうえで、麻生さんはこう言う。

「IQが高いかどうかは分かりませんが、世間的なバカとは違います。一瞬の空気を読んだ顔の表情、目の動きは鋭く、反射神経のレベルは高いと思います」
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