ロンドンは3~5万円台が多く、8万円以上も
海外出張の宿泊費は、民間企業でも、公務員の「旅費法」を参考にしていることが多く1泊2万円以下が相場のようだ。財務省支給局の担当者によると、旅費法で定められている宿泊費は1984年から変わっていない。「高くすると国民から不満がでる」というが、職員の間でもこの基準が古く、場所によっては旅費が足りないという声も上がっている。
一方、JTBグループの出張専門旅行会社、JTBビジネストラベルソリューションズが展開する海外ホテルの予約サイト「MyBTS」で主要都市のホテルを検索してみると、中国上海は2~3万円台、シンガポールも2万円前半~3万円台が多い。仏パリは3~5万円台、英ロンドンも3~5万円台が多く、8万円以上のものもある。とても規定内ではとまれない実態が垣間見える。
民間会社の場合、支給される宿泊費を超えても「明らかな理由」がない限りは自腹で支払うという。しかし明らかな理由の定義が明確でなく、「普通は出してもらえない」そうだ。