「ビールブランドが消費者に定着してきた」
しかし、事業をスタートして数年も赤字が続けば一般的には縮小したり廃止したりする。赤字を45年間も続け、粘り強く黒字化に持っていったというのは驚きだ。同社広報はJ-CASTニュースの取材に対し、ビール事業の赤字について、
「お酒トータルで扱っていると言うことが会社にとって重要。ビールがあることで、営業の提案にも幅が広げられるわけです」
とし、同社のウィスキー、ブランデーなど様々なジャンルに好影響を与えてきたのだと話している。08年12月期でビール事業が黒字化できそうな背景には、高級ビールや新ジャンルのブランドが消費者に定着してきたためだ、としながら、
「5月まで好調に来ているが、需要のピークとなる夏はまだ先。これからも一層売り上げを伸ばしていくことが必要で、現在のところは『黒字化できればいい』という段階なんです」
としている。