どこまでやると、親に怒られるのかといった感覚?
それにしても、「捕まることは分かっている」ようにも思える状況にもかかわらず、何故犯行予告はなくならないのか。ジャーナリストの井上トシユキさんは「捕まってみるまで実感がわかないのでは」と分析する。
「爆破予告で捕まった中高生は『ムシャクシャしてやった。今は本当に反省している』などと供述する例が多いそうですが、これはネタじゃなくて本当なんだと思います。彼らは捕まることは頭では分かっていても、いざ捕まってみて『ああ、本当に捕まるんだ』と、初めて実感を持っているのでしょう。私たちの世代でも、ちょっとした悪いことを『どこまでやると、親に怒られるのか』といった感覚で試してみたことありますよね? 彼らも、『living on the edge(境目を生きる) 』というか、それに近い感覚で犯罪予告をしてしまっているのだと思います」
なお、前出の「予告.in」の運営者は、
「予告inに通報された実名が確認できて、かつ悪質だと判断できるものを中心に通報していこうと思って、110番に通報していたら、『いま居る住所は?そちらに警察官、向かわせますんで。』と言われ、警察が画面を見る為に、わざわざオフィスまで来て、ちょっとビックリした」
とブログ(6月13日)で明かしており、警察もサイトに関心を寄せている様子だ。「ちょっとしたいたずらで(犯行予告)やりました」では許されない傾向が加速していくのは間違いなさそうだ。