スマートフォンの普及が比較的遅れていると言われた日本市場で、新端末登場の動きが相次いでいる。欧米で人気のビジネス用端末「ブラックベリー」が個人向けに発売されるという動きが表面化しているほか、韓国・サムスン電子がアイフォーンに対抗するタッチパネル端末を発表、日本でも08年内に発売されると報じられている。「スマートフォン戦争」が加熱しそうな様相だ。
欧米で人気のブラックベリーが日本上陸
サムスン電子の新端末「オムニア」に注目が集まりそうだ
タッチパネルによる操作方式が注目を集めているアップル社の携帯端末「iPhone(アイフォーン)」が、国内では2008年7月11日にソフトバンクモバイルから発売されることが発表されたのを受け、対抗機種をめぐる動きが加速している。
そのひとつが、欧米で人気の端末「BlackBerry(ブラックベリー)」をめぐる動きだ。カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)社が開発したキーボード付き端末で、一般的なスマートフォンと同様に通話・メール送受信ができるほか、ワードやエクセルのファイルを見ることもできる。セキュリティー水準を高める独自の仕組みが企業にうけ、ビジネスマン以外にも、米国ではニューヨーク市消防局、農務省、国防総省などの官公庁でも導入。60か国で600万人以上が利用しているとされている。なお、真偽ははっきりしないものの、07年6月に英高級紙「デイリー・テレグラフ」が報じたところによると、エリザベス女王も愛用しているという。
日本ではNTTドコモが06年から法人向け限定でサービスを行っているが、個人向けにも販売を始めるというのだ。産経新聞では「08年8月から」と報じているがNTTドコモ広報部ではJ-CASTニュースに対して
「前向きに検討しているというのは事実ですが、具体的な発売時期については、まだ発表できる時期ではありません」
と話しており、ブラックベリーの個人向け発売が近づいているというのは間違いなさそうだ。