ブログ閉鎖「理由は、まぁいろいろです」
これ以外にも、職務上の秘密を漏らしているかどうかは微妙なものの、軽率ととられかねない記述も散見される。例えば、3月16日付では、自分が検察官に向いていないのではないかという思いを吐露した上で、
「検事の立場に対しての疑問もあるし,なんだか仕事の幅が狭いとも感じた。検事が言ってたけれど,社会のゴミ掃除ばっかりやってると視野が狭くなると(思う)」
と、「検事の仕事は社会のゴミ掃除」と受け取られかねない記述だ。
3月20日付では、司法解剖に立ち会った様子を
「死後数日経っていたから,もっと腐敗してるのかと思ったが,死体はきれいなもんで,それを直視することはどうってことなかった。が,死体を切り刻んで内臓とかを全部出して全部調べると臭いはきついもんで,人間ってこういう臭いするものかと感じる」
と表現。さらに、5月27日付では、長崎市長殺害事件の判決公判で死刑判決が下されたことについて
「その結論は頭の中ではわかっていたけれど,法廷に響き渡ったその言葉に鳥肌が立った」
としながらも、
「テレビに映るとか言っていたけど,午前中のテレビ撮影が入っている時間帯はジャンケンに負けて修習生席に座れませんでした…。けれど,午後は法廷にいたので,主文の瞬間に立ち会いました」
と内幕を披露。
長崎地方裁判所では、6月12日に最高裁判所から連絡を受け、事態を把握。その2日後の6月14日に、ブログには
「3年半以上も続けてきたこのブログ、閉じることにしました。 理由は、まぁいろいろです。 弁護士になったら書いてる暇もないだろうし、やめようかと思っていたけど、ちょっと早まりました」
とのメッセージが掲載され、ほどなくブログは閉鎖された。
長崎地裁によると、現在は事実関係の調査を進めている段階で、処分については今後検討されるという。