松下は「社用マイルは、会社に属する」
その一方で、「それでも社用と私用を切り分けるべき」との立場をとるのが、松下電器だ。同社の広報グループによると、
「特に成文化されたルールはないものの、業務で貯まったマイルは、会社に属すると考えるのが常識的で、それに従った運用がなされているところです」
とのことで、社用で貯まったマイルは出張用の航空券のために利用すべき、との立場だ。
もちろん、国家公務員の出張の元手は税金なだけに、民間企業と同列に比較するのも難しい。町村信孝官房長官は6月18日午前の記者会見で
「マイレージの取得で出張旅費が安くなるのであれば、税金の節約にもなる。その道を閉ざすのももったいない」
と述べ、マイルを取得した上で無料航空券を活用すべきとの考えを表明。さらに、
「航空会社と、うまい方法がないか相談を始めた」
と、政府名義でマイルを貯めるなどの検討を進めることを明らかにした。