盗用疑惑の「美人トレーダー」 ラジオの株番組から降板

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マスコミがもてはやしたことに批判も

   週刊エコノミスト増刊2005年10月3日付インタビュー記事によると、若林さんは、入社した投資顧問会社で営業に回され、素人なのが悔しくて株の勉強を始めた。会社のホームページで個人日記を書き始めたところ、評判になりちょっとした有名人に。別の会社に転職してそこも辞めたが、雑誌連載をきっかけにトレーダーとして独立した。

   若林さんが説くのは、「フミエ流投資術」。それは、人と会うことだという。そこから意外と儲かる株が見つかったりすると指摘する。さらに、株式投資は恋愛と同じだともする。「相手を探して、付き合って、浮気とかされて、別れる、というストーリーは一緒」と若林さん。恋愛より株の方が簡単だとして、「恋愛だと、割り切って損切りとかできない」と解説している。

   そんな若林さんだが、公式サイトでは、読者との交流をおろそかにしていたようだ。週刊朝日などによると、サイトの記事は、忙しいため、数年前から知り合いに書いてもらっていたという。

   フミエ流投資術には、果たして説得力があるのか。

   大手証券会社のあるアナリストは、「金融のプロの間では、あまり相手にされていなかったようだ」と話し、こう指摘する。

「プロは、本来なら、理論的な裏付け、市場への深い知見があってしかるべきです。でも、若林さんは、株に興味のある女性や中高年を相手にし、マスコミにうまく乗ったというイメージしかありません。その解説も、日経をよく読んで話しているだけという印象でした」

   そのうえで、マスコミがもてはやしたことも批判する。

「ちゃんとした金融のプロと一緒にマスコミに出ていたのには、大きな疑問を感じました。株式講座を持つような人は、タレントとは違います。銘柄のことも分からないような一般の人の投資に影響力があるのですから」

   J-CASTニュースでは若林さんに直接取材しようとしたが、これまでに連絡は来ていない。

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