弁護人は「死刑執行に対して強く抗議する」
宮崎死刑囚の弁護人を務めた田鎖麻衣子弁護士は同日、「死刑執行に対して強く抗議する」という声明を出した。精神治療を受けている状態であり、再審請求を具体的に準備していることを08年5月末に鳩山法相に伝えたばかりだった。田鎖弁護士が所属する「番町共同法律事務所」はJ-CASTニュースの取材に対し、
「死刑執行までの期間がだんだん短くなってきたのではなく、鳩山法相になってから急に短縮された」
とし、今回のような「スピード執行」は、様々な問題を引き起こす火種になりかねないとしている。
もっとも、宮崎死刑囚に対しては様々な見方があり、この日の死刑執行もやむなし、という意見も出ている。
「1審で異なる3通りの精神鑑定の結果が出たが、私は宮崎死刑囚は詐病だったと思う」(毎日新聞、作家の佐木隆三さん)
取り調べを担当した元警視庁捜査一課理事官の大峯泰宏さんは、
「(宮崎死刑囚の)自供からこの日まで長かった。ご遺族にとって気持ちの一つの区切りになれば何よりだと思う」(読売新聞)
なぜスピード執行がされたのか、秋葉原事件との関連性はあるのかについて法務省はJ-CASTニュースの取材に対し、
「お答えすることはできません」
とだけ話した。