副都心線「連日遅延」 元凶は相互乗り入れ

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4年後に副都心線と東急東横線が相互乗り入れ

   国土交通省の調べによると、運休や30分以上の遅れが発生する「輸送障害」の件数は、06年度で4421件。ピークの05年度に比べれば15%減少しているものの、96年度と比べると48%の増加をみせている。同省の鉄道局では、

「遅れは増えているのですが、運転事故そのものは減っています。これは、例えば『ホームから人が落ちた場合、すぐに緊急停止ボタンが押され、広い範囲で電車が止まる』といったことがあったり、踏切などの小さなトラブルでもすぐに警告装置が作動するようになった、という背景があります」

と分析、直通運転の影響についても

「(直通運転先の)遅れを引っ張ってきてしまっている、という面はあるかも知れない」

と話す。

   今回の副都心線の開業で東京メトロとしての新線建設は「打ち止め」。ただし、2012年には、副都心線と東急東横線で相互乗り入れを行うことが決まっているほか、相模鉄道が2015年にJR東海道貨物線と、2019年に東急東横線との相互乗り入れを計画している。

   各社とも「遅れの際は相互乗り入れを中止して折り返し運転を行い、一定区間内の運転本数を守る」といった対策を講じてはいるものの、試行錯誤は続きそうだ。

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