「オピニオン誌はどこも赤字」
休刊後については、知識層にアピールできる新媒体が創刊されるのでは、との憶測が朝日新聞社内で広がっており、新媒体は「高級紙」として新聞形式になる可能性と、雑誌形式になる可能性の両方がささやかれているという。そのための「論座」休刊ではないか、というわけだ。
一方、「論座」編集部勤務経験者は、
「オピニオン誌はどこも赤字。それでも続ける理由は、コンテンツを新書などにも展開できるから。雑誌単体で(事業継続の可否を)評価するようなことはないはず」
とし、「赤字でも続けること」の意義を強調し、休刊の決定に疑問を呈する。
朝日新聞社広報部は、J-CASTニュースの取材に対してファクスで
「月刊誌『論座』の今後に関しては様々な角度から検討していますが、休刊を正式決定したということはありません」
とコメントするにとどまっているが、老舗のオピニオン誌はこのまま消えるのか、あるいは衣替えするのか、今後注目が集まりそうだ。