「吸いたいと思ったことがある」が減る
もっとも、この流れが変わりそうな兆候もある。文部科学省が06年12月、全国の小中高校生約6万7000人を対象に行った喫煙・飲酒意識調査の結果によると、小学6年生の94%が「喫煙は大いに有害」と回答。さらに、前回00年の調査では小6の実に15%が「吸いたいと思ったことがある」と回答していたのに対して、今回の調査では8%と、ほぼ半減している。若年層の「たばこ嫌い」が進んでいるとも解釈できる結果だ。
前出の兵庫県阪神北県民局では、喫煙防止の教育を実施した後は、生徒の間に「誘われてもたばこを吸わない」「20歳になった時も絶対吸っていない」との声が増えたといい、
「今回行った教育はモデル校のみを対象にしたものだったので、08年度からはDVD教材を作成するなどして、モデル校以外にも広く教育を展開していきたい」
と話している。