マクドナルドのハンバーガーには、お客が好みでオーダーできる「裏メニュー」がある。ピクルス抜きのハンバーガーはよく知られているが、他にもいろいろあって、「肉(パティ)抜き」など、もはやハンバーガーとはいえないものを注文する人もごくたまにいるそうだ。ファーストフード業界はコスト面もあってマニュアル厳守といわれているが、実はお客の多様な好みやこだわりに応えるサービスが行われているのだ。
マックの裏メニューの数は意外に多い
マクドナルドはお客さんの多様な好みやこだわりに応えている
「マクドナルドの『裏メニュー』があるらしいですね……」。そんな質問がQ&Aサイト「ヤフー!知恵袋」に2008年6月9日に投稿された。これまで14の回答が寄せられているものの、具体的な情報としては、
「ダブルチーズバーガーのチーズ抜き、というのもありです」
「ポテトの塩なし、を頼んで、実際に出してもらったこともありました」
の2つだけだった。
ファーストフード業界の裏メニューというのは、店側がマニュアルで提供する本来の味とは違った、「お品書き」には記されていないメニューのことをいい、お客が好みに応じて注文できる。牛丼の「吉野家」の「汁だく」や「ネギ抜き」は有名だ。マクドナルド店舗で数年間働いた経験のある20代のサラリーマンは、
「あまり知られていないと思いますが、マックの裏メニューの数は意外と多いんです」
と打ち明ける。それだけマックは、お客の多様な嗜好に応えるサービスに余念がないのだという。
チーズを抜いて昔の味を懐かしむファンも
お客がハンバーガーを注文するときにオーダーできる「裏メニュー」は、オニオン抜き、レタス抜き、マスタードやソース抜きなどがある。さらに、「肉以外の全部抜き」、そして、「肉抜き」まであるのだそうだ。基本的に食材を抜くことはOK。しかし、「肉」を抜いてしまったら、もはやハンバーガーとはいえないのではないか。
先の元店員は、
「私は月に1人か2人対応していました。日本人も外国の方もいましたが、おそらく宗教上の問題か、ベジタリアンの方だったのではないかと考えています」
と説明する。
また、マックでは以前に肉を2枚使った「ダブルバーガー」を販売していた。今でも根強い人気があるようで、現在売られている「ダブルチーズバーガー」のチーズ抜きを注文し、かつての味を懐かしむファンもいるのだという。
ただし、これらはあくまで、公式には売られていない「裏メニュー」。日本マクドナルド広報はJ-CASTニュースに対し、
「お客様が苦手という調味料などが入っている場合は、抜いて提供することはあります」
とだけ話している。