「非常に規制がうるさく、かわいそうなぐらい銃が使えない」
テリー伊藤氏は2008年6月11日放送の「スッキリ!!」で銃の問題について言及し、「民間人に銃を出せといわれている。銃を向けることはその後いろいろ批判を受けるが、そういう意識を持つことも重要だったのでは」と指摘している。
08年6月3日に発生した埼玉県川越市の発砲・立てこもり。この事件でも氏は警察官の銃使用に言及している。
「なぜ(警察は)撃たなかったのか。人質がいたら撃っていたと思う。(日本の)警察は世論が撃ったことを認めるかどうか、後のことを考えますからね。アメリカなら撃っていますよ」
事件を巡っては、金子謙容疑者が乗用車に8時間半ものあいだ立てこもっており、「リスクを可能な限り回避するのは当然だが、可及的速やかに事態を収拾し、住民を安心させることも、警察の大事な使命だ」(毎日新聞社説)といった警察の対応の遅さを批判する声が相次いだ。しかし、警察官が拳銃を使うのには難しい事情もある。
「日本は警察官の銃の使用について非常に規制がうるさく、かわいそうなぐらい銃が使えない。発砲すればその原因を厳しく聞かれるし、極力『警棒』を使わなくてはいけない。拳銃があるのになぜ使わないのかという批判もあるが、使って大騒ぎになったら大変だから控えたいというのがあるのでしょう」
J-CASTニュースに対してこう話すのは、警察の事情に詳しい神奈川新聞論説委員の木村卓而氏。警察官が銃を使用して発砲する際には、周囲の安全や事前に予告することなどがルールとなっている。今回の秋葉原の通り魔事件について木村氏は「そこにいた警官にとっては予期せぬ事態で、しかも周りに人がいた。銃を使わなかったのはやむを得ないのでは」と述べている。