「これ以上イメージ悪化避けたい」 秋葉原「ホコ天」廃止検討

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   秋葉原の歩行者天国で発生した無差別殺人事件をきっかけに、地元町会から「歩行者天国を廃止してほしい」との要望が相次いでいることがわかった。秋葉原を擁する千代田区は地元商店街などの意見を踏まえ、「長期」「短期」両面での「ホコ天中止」の検討に入った。

パトロールのメンバーが被害に合うことが心配だ

秋葉原で発生した「無差別殺人」で「歩行者天国」が危機に
秋葉原で発生した「無差別殺人」で「歩行者天国」が危機に

   「秋葉原で人を殺します」「今日は歩行者天国の日だよね?」。携帯電話の掲示板サイトには加藤智大容疑者(25)のものとみられるこんな書き込みが残されていた。事件前の2008年6月7日には、「秋葉原ついた」「定価より高く売れるソフトもあったさすが秋葉原」と秋葉原でゲームソフトを売却したと見られる書き込みも見られ、加藤容疑者と秋葉原の強い結びつきを感じさせる内容になっている。

   無差別殺人事件を受け、千代田区では2008年6月9日に緊急会議を開催。秋葉原の歩行者天国で行われている「度を越した路上パフォーマンス」を取り締まるために立ち上げられた「秋葉原中央通り歩行者天国合同パトロール」の構成メンバー、地元の町会、商店街、警察など約30名が出席した。秋葉原の「ホコ天(歩行者天国)」については、

「秋葉原に来れば何でもできるという仮想世界が作られることは、マスコミにも責任がある」
「今後、合同パトロールのメンバーが被害に合うことが心配だ」
「歩行者天国は、できれば廃止してほしい」

といった意見が出た。

   区都市計画課によれば、商店街からは「歩行者天国にもメリットはある。今回の事件と結びつけるのはどうなのか」といった意見もあったが、町会側からは「歩行者天国を廃止してほしい」という要望が相次いだというのである。

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