警備会社が「情報」を警備するのは異例
IT企業がネットワーク監視サービスを提供する例はこれまでにもあったが、警備会社が同様のサービスを提供するのは異例だ。ALSOKでは、
「これまで『ヒト・モノ・カネ』といった物理的なものを守ってきた警備会社としての信頼感を生かして、企業にとって非常に重要な『情報』も警備しよう、ということになりました」
と話す。
PCを介したデータを監視するだけでなく、PCが置いてある部屋の入退室管理と連携して警備を行う「情報警備事業」を展開したい考えで、初年度(08年度)で100社・団体と契約し、「PC監視」のみで1億円、「情報警備事業」全体で3億円の売り上げを目指す。
また、「PC1台当たりの初期設定費用が1785円で、年間利用料は1万7325円」という比較的「明朗会計」なのも特徴で、まだ具体的な引き合いはないというが、報道機関からの問い合わせが相次いでいるという。
企業としては監視業務を簡単にアウトソーシングできる上に、価格設定も決して高額ではないことから、「PC内部の警備」が強化される傾向が加速するのは間違いなさそうだ。