「フェラガモ」鞄や靴が7~10%値下げ
百貨店での売り上げが収益の多くを占めるブランド側にとっても厳しさは増し、客の取り込み合戦が起きている。
イタリアの老舗ブランド「サルヴァトーレ・フェラガモ」を輸入販売するフェラガモ・ジャパンは08年6月3日から、鞄や靴42品を7~10%値下げしている。
広報担当者によると、「日本はアメリカに次ぐ大きな市場。その重要性を考えてイタリア本社と共に決定した」という。値下げの対象となるのは、08年秋冬コレクションの中でも高い人気を見込める新商品が中心だ。定番商品は09年春以降も値下げ価格のままで提供する。
「世界でも値下げは初めて。初日からお客様の問い合わせをいただいている」
と、反響の高さがうかがえる。
値上げはあっても、値下げはないというのが常識化していた高級ブランド。担当者の口からはっきりと語られることはなかったが、値下げした背景には、顧客離れがあると見ておかしくない。