官僚がタクシーから接待 デパート商品券もらえる不自然

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省庁側「接待ではなく、サービス提供」

   国交省旅客課によると、商品券やサービス券は、料金をまける目的で運賃に充当する場合は、違反になることがありうる。コンビニの100円券を渡して「これでジュース買って下さい」と言う場合は、運賃とかけ離れたものになるので割戻しに当たらない。ただ、「現金を渡したのなら、まさしく割り戻したものになり問題」だとしている。道路運送法違反での判例はなく、過去に問題になったケースもないという。

   官僚への接待は、どんな状況で行われていたのか。

   接待を受けた職員が2人いた人事院によると、2人は、深夜、電車などの公共交通機関が利用できなくなってから、公金で個人タクシーに乗車。乗ると、運転手から「お疲れさま」と缶ビールを渡され、「ありがとう」と受け取っていた。そして、おつまみとして、柿ピーナッツを渡されていた。ビールはいつも1缶だけで、柿ピーを含めて、1000円以内だったという。職員からビールなどを要求することはなかったとしている。タクシー代は、1回1万円台だった。

   職員のうち1人は、2007年度中のタクシー利用30数回のうち、20回以上も缶ビールなどの提供を受けていた。もう一人は、07年4月ごろに1回あった。

   2人の行為について、人事院人事課では、「職員は、接待ではなく、サービス提供と考えていたようだ。しかし、誤解を招くことは好ましくないので、今後は受け取らないようにしたい」と話している。

   一方、商品券などをもらっていた職員がいるとされた財務省では、「御指摘の行為は、そのような疑念を抱かせかねないものであることから、不適切であると考えております」(広報室)としている。

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