元サッカー選手の中田英寿さん(31)に海外チームからの「オファー話」が浮上しているとスポーツ各紙が報じている。中田さんは自身が主催するエキシビジョンマッチに向けて本格的な練習を再開しており、「現役でもやれるのではないか?」といった復帰を待望する声が各方面で上がっているのも事実だ。中田さんの所属事務所はオファーについては確認できていないとしているが、最近では心境の変化もあるようで、「現役選手とかとたまにはサッカーをやってみたい」と語っている。
練習試合で現役さながらのプレーを披露
中田さんは「現役復帰」のオファーにどう答えるのか?
日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンが2008年6月1日、08年12月に日本で開催するクラブW杯のオセアニア代表、ワイタケレ(ニュージーランド)から、中田さんについて補強選手としてオファーが届いたことを明らかにした。共同通信やスポーツ各紙が報じた。元日本代表の岩本輝雄さんや横浜FCの三浦知良選手がオセアニア代表の補強選手として出場した例が過去にはある。
中田さんは、2008年6月7日に日産スタジアムでエキシビジョンマッチ「+1フットボールマッチ」の開催を予定しており、自身も試合に出場するため、本格的な練習を行っている。5月14日には、Jリーグ・東京ヴェルディのサテライト選手と練習試合を行い、随所でキラーパスを見せるなど現役さながらのプレーを披露。東京ヴェルディのラモス瑠偉常務も「旅をしている場合じゃない」と「現役復帰」を熱望した。
さらに中田さんについては、08年6月2日のサンケイスポーツが英プレミアリーグの古豪マンチェスター・シティがオファーの準備している、と報じている。どうやら、中田さんが本格的な練習を始めたため、「現役復帰も十分可能」との見方が広がっているようなのだ。
ワイタケレのオファーについて、所属事務所のサニーサイドアップはJ-CASTニュースに対して「確認できていない」としたものの、実際にオファーが来た場合の中田さんの「現役復帰」については、「何ともいえない」としている。
「ラモスさんをはじめ周りから『現役でもやれるのではないか』という評価を頂くのは嬉しいことです。現役復帰は(中田さん)本人の意志によります。本人の意志は分からないですね」(サニーサイドアップ担当者)
旅をしていくなかで「心境の変化」
ただ、最近では旅をしていくなかで「心境の変化」もあったようで、08年6月2日放送の日本テレビ系番組のインタビューでは、
「他の元選手とか現役選手とかとやっぱりたまには(サッカーを)やってみたいし、と思ったら、そういう風に思っている選手も結構いて、でも機会とか場所とかがない。だったらそれをつくろうかな、と」
と語り、「サッカーをやりたい気持ち」からエキシビジョンマッチを主催するに至ったと説明している。08年4月の会見では「30年間サッカーをやってきた自分、それから自分の人生は切り離せない」と語っていた中田さん。人生を共にするサッカーを「現役復帰」というかたちでプレーするのかどうか、微妙な段階にきている。