高タンパクで低脂肪、メタボ患者にもいい
滋賀県では新たな試みも始まっている。中日新聞08年5月22日号によると、滋賀医大医学部付属病院では入院患者の給食にブラックバス料理を出している。ほかの白身魚に比べて高タンパクで低脂肪、アミノ酸のタウリンが豊富で、病院関係者は「メタボリックシンドロームを気にする人にもお薦め」だと話しているようだ。ブラックバスはスズキの仲間なので、白身でどちらかといえば淡白な味。ヘルシーな材料として使われてもおかしくはない。
ブラックバスの正式名称は「オオクチバス」で、体長は15~50センチ。北米南西部原産だ。日本でもフィッシングには人気だが、古くからいる生物を食べ、生態系を壊していると問題視されている。
滋賀県水産課の担当者によると、07年度には541トンの外来魚(ブラックバス、ブルーギル)を捕獲したが、まだ1600トンが生息していると推測される。釣っても湖に戻す人が多いため、県では釣ったら食べる「キャッチ&イート」を呼びかけている。