カラーインク代は年間数千万円にも
コスト面の問題もある。パワーポイントで作成した資料は大抵がカラーだ。印刷すると、モノクロに比べて約4~6倍のインク代がかかる。その上枚数も多い。
インク節約ソフトを販売するメディアナビの「インクコスト試算フォーム」によると、1000人規模の会社で1人あたり1日10枚カラー印刷すると、年間3000万円以上がかかる。
批判の声が高まる一方で、営業先への資料には欠かせないという意見も出ている。
「モノクロの簡素なものだと、『そんな程度の力の入れようなのか』と思われてしまう」
パワーポイントで作っていない資料は、「欠陥品」と思われる。そんな現実もあるようだ。
ところで、「パワーポイント」を販売するマイクロソフトは、今回の発言をどのように受け取っているのだろうか。広報担当者のコメントはこうだ。
「色々報道されているが、パワーポイントを批判したものではない。カラー印刷を使いすぎるなという意向だ」