中国がニューヨーク、ロンドンに匹敵する市場に
フランスの美術情報サイト「artprice.com」によると、美術品の市場規模は中国がアメリカ、イギリスに次いで世界で3番目に大きい。
「1億円を超えた作品は、08年で少なくとも75点ある」
最高額が付いたのは、福建省出身の現代美術作家、蔡國強(Cai Guoqiang)氏の作品で、850万ドルだった。蔡氏は火薬を用いたダイナミックな作品で知られる。
高額で取引される作家は他にも増えていて、同サイトでは「ニューヨーク、ロンドンに匹敵する市場になるだろう」と予測している。
空前の「バブル景気」を迎えた中国美術。絵画を中心にこの3~4年で人気が高まっている。世界中から注目を浴び、「中国の作品」というだけで高値がつくようだ。ただ、東京都現代美術館(東京都江東区)の学芸員は、
「中国美術が純粋に評価されているとは思えない」
と、水を差した。