「メッセージをいつ、どのように発すればいいかと」
小池氏をめぐっては、4月9日に、小泉元首相や前原誠司・民主党副代表ら十数人と会食したことが明らかになっており、この席で、小泉氏が小池・前原両氏を名指しして
「ここに首相候補が2人もいる。面白いことになるかも知れない」
と述べたとされ、政界に波紋が広がった。
さらに、5月1日には、東京を地盤とする小泉チルドレンの猪口邦子元少子化担当相と佐藤ゆかり衆院議員を引き連れて、「TPL」なるユニットの結成も発表。6月下旬には共著「東京女子大作戦」(小学館)を出版、それぞれの得意分野で政策提言を行うという。これも「天下取りを狙っての布石」との見方も少なくない。
小池氏自身も、思わせぶりな発言を繰り返している。例えば「アエラ」08年5月19日号のインタビューでは、著書「女子の本懐」を出版するタイミングについて聞かれると
「私はやっぱり政治家ですから、メッセージをいつ、どのように発すればいいかということは常に考えてますね」
と応じ、「小池さんは機を見るのに長けていると言われている」と水を向けられると、
「いやいや。だけど政治家が機を見ないでどうするんですか」
と、「機を見る」「タイミング」といった類の言葉に敏感に反応している様子だ。