「ここ数年、面接希望者が増えています」
そんな中で、テレビにも露出し、アイドル並みの人気になる月刊誌モデルやキャバ嬢も現れ始めた。
小悪魔agehaの専属モデルをしている武藤静香さん(21)は、その一人だ。静香さんの公式ブログは5月20日時点で、人気タレントの多いアメブロのランキングで9位に入っていた。プロフィール欄では、「16~18までギャル雑誌 egg(エッグ)にでてて真っ黒でしたけど今は頑張って美白目指してます」と、ガングロギャルから白肌のキャバ嬢スタイルに変えたことを明かしている。
ナイトスタイルのサイトでも、人気キャバ嬢のブログには多くのアクセスがある。その中で、人気ナンバー1になっているのが、新宿・歌舞伎町の「ラヴィジョア」に勤める倉田ゆいさん(26)。1週間で2万以上のクリック数を稼いでいるのだ。
ゆいさんの日記は頻繁に更新され、「酒をあびる優」と書いたジョーク写真を着けたり、「昨日夜食でカツ丼食してしまったので、今日からダイエットはじめます」などと打ち明けたり、プライベートな生活も奔放につづっている。こうした身近な親しみやすさも、若い女性たちに支持されているようだ。
ラヴィジョアの店長は、「アイドルのようなキャバ嬢に憧れて、確かに、ここ数年、面接希望者が増えています。女の子は『ここの店がダメなら次の店』とできるように仕事の間口が広く、就職活動の必要がありません。また、コスプレ主体の店、うちのように高級感が売り物の店というように、多様化が進んでいるのも、仕事として選びやすい理由でしょう」と話す。
ただ、高収入のアルバイト感覚ではあっても、不安定で厳しい仕事ではあるようだ。若者が組合員の中心のある労働組合では、
「キャバクラ嬢やホステスの方からは、『賃金が支払われない』『売り上げが悪いから、損害金を支払えと言われた』といった相談がよく寄せられています」
と明かしている。