温暖化議論「G8大学サミット」 世界37大学から参加

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左から安西祐一郎・慶應義塾長、小宮山宏・東大総長、本堂武夫・北大副学長
左から安西祐一郎・慶應義塾長、小宮山宏・東大総長、本堂武夫・北大副学長

   2008年7月に開かれるG8洞爺湖サミットに先だって、世界の主要大学の代表が集まる「G8大学サミット」が開かれることになり、ホスト校の東京大学、慶應義塾大学、北海道大学が2008年5月21日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。

   同サミットは、「グローバル・サスティナビリティ(持続可能性)と大学の役割」を主題に、6月29日から7月1日にかけて札幌市内のホテルで開催。各大学での取り組みなどを議論して「宣言」をまとめ、洞爺湖サミットでの議論にも反映されるように働きかける。

   国内からは、旧7帝大に東工大、一橋大を加えた9国立大と、慶大、早大、同志社大、立命館大の4私大、首都大学東京の計14大学が参加。海外からは米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)、英ケンブリッジ大などG8各国から2大学ずつ、それ以外にも中国の北京大、韓国のソウル大など計37大学の学長らが一同に会する予定。

   小宮山宏・東大総長は、

「気候変動は、今となっては全人類にかかわる問題。これまでの基礎的な学問に加えて、学際的な学問や『実学』を通して、複雑に絡み合った環境問題(バイオ燃料と食糧問題など)に対して、大学が貢献できることがある」

と、大学が洞爺湖サミットのテーマでもある、気候変動の問題にコミットすることの重要性を強調。一方、安西祐一郎・慶應義塾長は

「環境問題は政治問題化されがちだが、大学は政治や短期的な経済問題から距離を置くことができる。これは非常に重要なことで、長期的視野から持続可能性について考えることができる」

と話した。

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