飲食店「料理使い回し」 21%が「ある」回答の衝撃

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   食材の一部を使いまわしたことのある飲食店は21%――。月刊誌「日経レストラン」の調査でこんな結果が出た。高級料亭「船場吉兆」がやっていた料理使いまわしは「特別」なことでなく、かなりの店で行われていたことになる。実例を報じるメディアもあり、ネットでは「うちの店でも普通にやってた」といった告白まで出ている。

「使い回しが行われていると思う」消費者は86.5%

   「日経レストラン」が行った調査は「飲食店での『使い回し』の実態と消費者の意識」。飲食店で働く100人(アルバイト、過去1年以内の勤務経験者を含む)に2008年5月13日から15日にかけて聞いた。それによると、「勤務している(していた)店で、お客が手をつけずに残した料理を使いまわしたことがある」と答えた人は15%。メインの料理ではなく、「刺身のツマや添え物などを使いまわしたことがある」と答えたのは21%だった。また、同時期に行った消費者200人に対する調査では、「飲食店で、手をつけないで残った料理の使い回しが行われていると思うか」の問に、「思う」と答えたのは86.5%。「刺身のツマや添え物など」については、93.0%が「使いまわしていると思う」と答えた。

   いったいどんな使いまわしをしているのか。「日刊ゲンダイ」の08年5月16日付けには「使い回しは日常茶飯事」という記事が掲載されている。アサリの具が残った汁に再び熱い汁を加えて出す、食べ残しのギョーザや春巻きが1人前分集まったら焼直したり揚げなおしたりする、飲み残したビールはぬるくなっているため、2つのジョッキに半分ずつ分けてから継ぎ足す、といった例が紹介されている。

   こうした記事を受けてネット上では様々な反応が出ている。

「ウチの家族で行ったホテルもやってたな。夜出てきた煮物がそのまま朝のバイキングに出てきた」
「レモンスカッシュのサクランボや、サラダのパセリは普通に使い回してたそうです」

   何軒もの飲食店で働いてきたという人は、

「どこでも節約と言う名目で、使いまわしってのを普通にやってた」

などと書いている。

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