バスには、ベビーカーを固定するベルトが設けられている
たたまなくていいという意見では、
「確かに赤ちゃん用の荷物を抱えて、赤ちゃんを抱いて、その上何kgもあるベビーカーを支えて、となると、転倒する可能性も高くなりますし、転倒したときも軽傷ではすまないかもしれません。他の乗客を巻き込む可能性もあります。
だから畳まずに乗車してよいようですよ」
「皆我先に他人を押し退けて電車に乗り、他人のことなどお構いなし、老人や妊婦さん、幼児連れに席を譲る人もほとんどいませんよね。子連れにマナーを守れというのなら、周囲もマナーを守らなければ母親にマナーを要求するのはアンフェアでしょう。
ベビーカーを畳んで子供を抱っこしろ、荷物も持て、でも席は譲らないからね、、という輩に遠慮する必要がありますか?!」
今回のキャンペーンには、ベビーカーメーカーらによる業界団体「全国ベビー&シルバー用品連合会(JBSA)」も参加している。
連合会の担当者は、「ベビーカーでの乗車は危険が伴うため、メーカーは折りたたんで欲しい、と取り扱い説明書に書いている」と話す。
説明書に明記しているのは、万が一事故が起こった場合に、責任のありかを明確にするという目的もある。もっとも、「利用者の自己責任で」が簡単に受け入れられるとは思っていないようだ。
ところでバスには、ベビーカーを固定するベルトが設けられていることが多い。
横浜市営バスは04年1月から、全国で初めて固定ベルトを取り入れた。乗車の仕方は、車内に付けられた2本のベルトにベビーカーを固定するという簡単なものだ。この時ベビーカーは、ストッパーをかける。
横浜市交通局自動車本部運輸サービス課によると、若いお母さんらの要望があって導入したという。バス1台につき、ベビーカーは最大2台まで乗車できる。こうした例もあり、電車にも固定できる場所を作って欲しいという要望もある。