介護業界目指す若者が減少 仕事キツイ給料安い

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「人手がなくて体調が悪くても休めない」

   介護業界を目指す若者が減少している要因として、ハードな仕事の割りに賃金が安いことや、キャリアアップを図る体制が整っていないことがあるようだ。

   医療現場の労働組合「日本医療労働組合連合会」が全国の介護現場で働く人に対し、07年12月~08年3月に賃金などの調査を実施した。すると、月額賃金が「20 万円未満」と回答した人は全体の4割を超えた。職種別では、介護福祉士の平均賃金は19万4600円で、ヘルパーは17万5200円だった。

   人材不足も問題になっている。「人手がなくて体調が悪くても休めない」「十分な研修を受けずに業務に入る」といった不満が寄せられた。仕事を続けることへの不安もあり、理由は「将来の生活」(34%)と「健康」(32%)が全体の約3分の2を占めた。また、「辞めたい」理由は、「賃金が安い」(50.4%)、「仕事が忙しすぎる」(44.8%)に集中した。

   日本医労連の担当者は、「賃金問題や人材不足は事業主単位で改善を図るのは難しい。国は介護に必要な費用を投入すべきだ」と主張する。

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