R15指定もあり、メディアで対応が分かれる
動画サイトの一つ「ギャオ」では、世代などごとのランキング表示がある。その「小学生」では、男子、女子とも5月7日付でかのこんが1位になっていた。男子で、2位は「ヤッターマン」、3位は「RD 潜脳調査室」といずれもアニメだった。かのこんは、同13日付ランキングでは、男女とも2位になっている。
ギャオの10日付ランキングでは、ほかに性的表現がある美少女アニメ「くりいむレモン」が6位に入っていた。それを紹介した説明文には、「一部過激な表現が含まれますが、制作されたまま配信致します」と書かれている。
ギャオを運営しているIT企業のUSENでは、性的表現のあるかのこんを小学生でも見られるようにしたことについて、「内容を確認したところ、いくつかの内部規定には抵触しませんでした。そこで、特に、18歳未満は見られないR指定にはせず、誰でも見られるようにしました」と説明する。内部規定とは具体的に何なのかについては明らかにしなかった。
くりいむレモンを過激な表現を含んだままR指定にしなかったことについては、「配信元と話し合いのうえ、その意見を尊重しました」としている。
ほかの動画サイトでは、例えば、gooは、かのこんについて、年齢制限なしとしている。gooを運営しているNTTレゾナントでは、「配信元からR指定なしとされており、弊社の運用ポリシーでその基準に合っていると判断しました」と説明している。
ただし、CS放送のAT-Xでは、中学生以下は見られないR15指定の年齢視聴制限をかけており、各メディアで対応が分かれている。
かのこん製作委員会メンバーのメディアファクトリーでは、「ライトノベルには年齢制限はなく、だれでも書店で買えるようになっています。対象年齢を考えて作るのは、R18指定といった作品になります。作品は、多くの方に見ていただきたいという思いがあり、年齢制限については配信先で判断することになっています」と話している。