国際市場での価格高騰と直接関連あるかは不明
新潟県では新キャラクター「コメパンマン」が米粉利用を呼びかける
(c)やなせたかし
もっとも、国際市場での価格高騰とは直接の関連があるかどうかは不明で、コメどころでもある新潟県の農林水産部食品・流通課では、新潟産コシヒカリについて
「政府がコメを買い上げて備蓄するなどして余り(のコメ)がなくなり、需要が引き締まっているためなのでは」
と分析。値上がりは一時的との見方を示唆した。逆に同課では、
「コメで新規市場を開拓したい」
と意気込んでいる。これまでは、コメを粉状にくだいた「米粉」は、煎餅の原料などにしか利用されてこなかった。新潟県では、さらに細かく粉状にする技術を開発、パンやラーメン、ロールケーキなど、小麦粉と比べても遜色ない利用が可能になったという。
「アンパンマン」の作者としても知られる漫画家のやなせたかしさんによるキャラクター「コメパンマン」も登場。丸い頭と目の部分がコメの形をしており、各地のPRイベントで、若年層に米粉の利用を呼びかけている。
国内で消費される小麦粉の9割が国外からの輸入。安定確保が危ぶまれている中で、同県では、国内の小麦粉消費量の10%を米粉に置き換えれば、現在39%の食糧自給率が41%にまで改善すると試算。
「米粉普及のムーブメントを新潟から起こしたい」
と意気込んでいる。