「美味しんぼ」は完全に終わってしまうわけではない
「もっと厳しく追及したかったのだが、力不足で及ばなかったのが残念だ。一漫画原作者の力は所詮カマキリの斧程度の物でしかなく、相手は本物の巨大な斧を振りかざしてやって来るのだから、勝負にならない。善戦すれども及ばずと言うところだ(中略)もう一寸踏ん張るべきだったと、そこの所が口惜しい」
と、自分への反省も綴っている。
ただし、25年で489話、単行本102巻と続いた「美味しんぼ」が完全に終わってしまうわけではないという。「日本全県味巡り」の企画は続け、「食の安全」など意味のある主題に出会えば単行本を作るのだという。これまで「美味しんぼ」の単行本は年間4冊出してきたが、「日本全県味巡り」を中心にして、「美味しんぼ」関連の本を年に2冊出せればいいと考えているのだという。