地方では最新アニメ番組視聴するのは難しい
あるネット業界関係者は「特に地方にいると、キー局で放送しているアニメが何をやっているのか分からない。Shareを通じてでも見たいというユーザーは多いのではないか」と指摘している。今回、違法にアップロードされたのはいずれも、テレビキー局で放送されたアニメ番組で、一部の地域では視聴できない地域もある。また、放送後にビデオオンデマンドサービスで過去のアニメ番組を見るサービスもあるが、いずれも実際の放送から数週間以上経ってからの放送となり、地方在住の人にとってはなかなか最新のアニメ番組を視聴するのは難しいという事情もある。そのため「地方じゃ全然アニメやらねーのはおかしくね」といった声が上がり、一部でこうした違法アップロードがもてはやされたようなのだ。
ACCSによれば、07年9月時点でファイル共有ソフト「Winny」では約26万4000の利用者、「Share」では約20万の利用者を確認しており、「Winny」の利用者が減少傾向にある一方で、「Share」の利用者が増加してきているという。
同協会は、Shareを通じて著作物をダウンロードした利用者は、即時にアップロード行為者になり、違法な送信を自ら行う可能性があるとして、「安直な気持ちでファイル共有ソフトを利用している利用者に対しては、今すぐその利用をやめるよう、強く求める」と述べている。